素麺屋ブログ
2025/06/06 09:49
【お!いしい けんぶんろく】 Vol.59
今あらためて、手延べ素麺について考える
小豆島の日中はすでに夏のような陽射しと暑さがありますが、夜になるとグッと冷え込み、雨の後は肌寒さを感じる日も少なくありません。
先日、お客様向け夏のご案内が終わりました。
昨年は4月末から5月頭に掛けて長野県へ販売出店をおこなっていましたが、今年は予定製造量も多く、ご案内をお送りしたお客様から早速お返事もあり、例年以上にバタバタとした5月を過ごしております。
(自分で言うのも何ですが)年々、三代目の経験と知識も高まっていると思うのですが、毎日が気付きと反省の連続で、製造条件の同じ日は一日としてなく、毎日の製造記録表はどんどん厚みを増すばかりです。
ピカピカと白く輝く美しい素麺ができた日があったかと思えば、次の日は干した麺が〝プチップチッ〟と切れてしまい、見るに堪えない姿になる日もあり、本当に素麺づくりは難しいと身に染みる日もあります。
そんなときは日々の製造記録に目を通し、時には数年前の記録も引っ張り出して原因究明に努め、「次は必ず成功させよう」と決意を新たにします。
今回のブログを書く際に、これまでのブログを読み返しました。
実は先日、ちょっとした問い合わせがあり(これは後日のブログにでも)、ブログを振り返る機会がありました。
最初は日々の記録や日記感覚で始めていたブログですが、「新商品開発に役立つ勉強のために」とブログを位置づけ、あっという間に約60本のブログを蓄積してきました。
我ながら読み応えのある内容でしたが、いろいろな気付きをもらえる回もありました。
その中で、今後の石井製麺所を考えたときにいろいろと思うこともあり、今一度「これからの手延べ素麺とはどうあるべきか?石井製麺所としてどうするのか?」というテーマで整理し多くの方にお知り置きいただきたいと考え、今回のテーマに至りました。
製造者の視点での、今後の手延べ素麺の可能性や楽しさ、素晴らしさをつづりながら、「新しい仲間探し」に繋げていきたいと思っています。
また、石井製麺所の課題や将来像についても書いてみました。
同業社の方にご興味を持っていただき、業界内での仲間も探していきたいですし、一緒に製造を手伝ってくださる方も探していきたいと考えています。
そういったことをいろいろと書いていますので、ご興味があれば、ご一読いただけると嬉しいです。
もしご共感いただける方、ご賛同いただける方がいらっしゃれば、ぜひぜひお声がけください。
※写真は、室内干しの様子
【目次】
① 麺文化の流れと素麺の歴史
② 素麺の三大産地と、特色ある素麺たち
③ 素麺の食べ方や、他の麺の食べ方との違い
④ 素麺を取り巻く状況と、新しい楽しみ方
⑤ 小豆島手延素麺の石井製麺所とは
⑥ 素麺業界と人材募集について
⑦ 《美味しい手延べ素麺》手延べしょうどしま長命草素麺