素麺屋ブログ
2025/05/22 09:29
できれば、香川県、できれば、小豆島の食材を使って新しい手延べ素麺を開発したいと考えていて、ときどき農家さんのもとへお邪魔させていただき、お話を伺っています。
今回は、ちょうど収穫時期だったニンニクを実都農園さんにお願いして拝見させていただきました。
なんと、ニンニクの収穫量は、香川県が第三位なんですよ!
実都農園さんがあるのは、小豆島の三都半島。
実都農園さんが育てるトウモロコシは絶品でして、数年前から我が家に欠かせない味覚になっているのですが、お伺いするのは今回が初めて。
左手に海を臨みながら、半島外周の道をしばらく行くと急に開けた場所に出ます。待ち合わせの公民館に車を停めて、周囲を見渡すと畑がたくさん、北から南に向かって広がっていました。
迎えに来ていただいた園主の向井さんは、おそらく私と年齢も近いでしょうか。
おいそがしい収穫作業の合間に、ニンニク畑を案内してくださいました。
(お時間を頂戴しましたこと、あらためて御礼申し上げます。)
「週末が雨予報なので、早めの収穫を決めました」
まず驚いたのは、畑に近づくとはっきりと、ニンニクのいい香りが漂っていたことです。
収穫した直後のニンニクは、表面の余分な水分を飛ばして保存性を高めるため、そのまま畑の上で天日干しをするそうです。
畝の間には、採れたてのニンニクが一杯に入ったオレンジ色のカゴが並んでいました。
香川県のニンニクは、より香りが強く、味わいも濃厚とのこと。
一方、栽培にあたっては、大きく、皮が裂けていない実をつくることが良いニンニクの条件で、そのための工夫は凝らしても、すべてが思い通りになるのではなく、毎年、試行錯誤されているそうです。
どうしても、思い通りにならないのはお天気で、そういうものだと知ってはいても、やはり日々、農業に向き合っている方からお話を聞いて、その厳しさが少しだけ分かったような気がします。
素麺はたとえ一日失敗したとしても、次の日には前日の反省を生かして再チャレンジができます。
農家さんはその年、その種、その苗、その実が勝負。
向き合う仕事は違っていても、小豆島でがんばる同世代として、今回、向井さんとお話しできたことはとても有り難いことでした。
素麺には素麺の、農家さんには農家さんの課題はあります。
手延べ素麺の可能性を拡げることで、素麺業界の課題を解決するだけでなく、農家さんのお役に立てることがあるかもしれません。
今回の出会いをその第一歩として、“小豆島ならでは”の美味い(うまい)手延べ麺を皆さまにお届けできるよう頑張りたいと思います。
今回のブログでは、ニンニクのさまざまなお話を調べました。
ニンニクは思った以上にパワーの源として活用されてきたんですね。
日本にも古くからあったとは驚きでした。
てっきりヨーロッパなど外国のもので最近入ってきたものと勝手に思っていましたが。。。
そんな意外性のある内容にもなっていますので、ぜひお付き合いの程、よろしくお願いします。
※写真は、実都農園園主の向井亮二さん
※写真は、収穫されたばかりの生ニンニク
【目次】
① ピラミッド建設にも役立った!?ニンニクの歴史
② ニンニクの栄養と、気になるにおい対策
③ 魔除けにも使われる!ニンニクの活用法いろいろ
④ スタミナ食!日本のニンニク料理
⑤ ソースやスープも!世界のニンニク料理
⑥ ニンニクを練り込んだ素麺や、素麺以外の麺あれこれ
⑦ 《美味しい手延べ素麺》番外編╱YouTubeで紹介されました
「【お!いしい けんぶんろく】 Vol.58 メンコレ⑧/ニンニクを練り込んだ麺の“パワー”」の本文はこちらをご覧ください。